1945年8月9日午前11時2分、一発の原子爆弾が長崎の上空500mで炸裂しました。一瞬の爆発とその後の放射能の影響により74,000人もの命が奪われ、75,000人もの人々が深い傷を負い、時を超えた現在でも苦しんでいる人が数多くいます。
今長崎では、高齢の被爆者が心とからだの痛みにたえながら自らの体験を語り、市民は平和案内人として被爆の跡地に立ち、その実相を伝えています。医療関係者は、生涯続く被爆者の健康問題に真摯に対応しています。
そのような活動の中で「高校生平和大使」というものがあることを皆さんも知っていることと思います。私たちと同じ高校生が、戦争について国際社会と真剣に向き合い、その思いを行動に移しています。彼らのように、私たちにも何かできる事があるのではないでしょうか。どんな些細なことでもいいのです。コンビニにおいてある募金箱に募金をしたり、署名活動に参加したり、知識を深めるためにちょっとした新聞やテレビの見出しを無視せず読んでみる事もできます。私達なりに平和についての意見を持ち、平和を守る方法を考えてみましょう。私たち島高生も決して無力ではありません。
今、多くの若者が原爆や平和について学び、自ら活動に取り組んでいます。島原高校でも一人ひとりがより積極的に過去の歴史を学び、平和の大切さや命の尊さについて考えてみてはどうでしょうか。
私達は、被爆から65年を迎えた今、核兵器廃絶と世界の恒久平和に向けて、自分に何が出来るのかを考え、人々が笑顔で暮らせる平和な社会を身近な場所から築いていくことをここに誓います。
平成22年 8月9日 島原高校生徒一同