島原高校生徒会 平和宣言
1945年8月9日午前11時2分、一発の原子爆弾が長崎の上空500mで炸裂しました。74,000人もの命が奪われ、75,000人もの人々が深い傷を負いました。
世界では今でも戦争が終わることがなく、一説によるとイラク戦争では15万人が死亡したと言われ、さらには世界30カ国で25万人の子供達が兵士として戦場に駆り出されているそうです。
アメリカのオバマ大統領はプラハで行われた演説の中で、「アメリカには、核兵器を使ったことがある唯一の国として行動すべき道義的責任がある。」と発言し話題となっています。また長崎市の田上市長は、核兵器の拡散を防止するための国際会議の中で、「長崎が最後の被爆地であるよう最大限の努力をお願いしたい。」と核保有国に訴えました。
イタリアの聖人フランシスコの言葉に
憎しみのあるところに、愛をもたらすことができますように
分裂のあるところに、一致を
迷いのあるところに、信仰を
誤りのあるところに、真理を
絶望のあるところに、希望を
悲しみのあるところに、光をもたらすことが出来ますように
私たち島原高校生にとって大切な事は、平和について学んだだけで終わらずに、過去の悲惨な出来事から目をそむけることなくしっかり向き合い、自分になにが出来るのかを考え実行することです。
平和に関する正しい知識と高い関心を持ち、人々が笑顔で暮らせる平和な社会を、身近な場所から築いていくことをここに誓います。
平成21年 8月9日 島原高校生徒一同