【講師】
本田雅久氏（本校２９回生、JAXA所属）
【演題】
「何かを設計するということ」





　社会の第一線で活躍されている先輩諸氏のものの見方・考え方・生き方に触れ、学習意欲を高めるとともに進路意識の向上を図る目的で、平成15年度から取り組んでいる「島高青楓塾」。
　今回は本校29回生で小惑星探査機『はやぶさ』のカプセル設計に携わられた本田雅久氏を講師にお迎えし、『はやぶさ』の地球帰還までを中心に詳しく説明していただきました。『はやぶさ』計画完遂までには、たくさんの実験が積み重ねられ、各分野の専門家の高度な技術が組み合わされていることがわかりました。ご自身が担当されたカプセル設計においても、耐熱、耐摩擦の実験を２年以上も繰り返し、何度も設計条件の見直しを迫られる中で、最良の答えに到達したとのことでした。つまり、開発の基本となるのは“P（Plan)→D（Do）→C（Check)→A（Aｃtion）”のサイクルを続けることであり、これは島高の“気づき・考え・行動する”という教えと同じであると諭してくださいました。

　ご講演に対し、生徒代表からお礼の言葉と花束の贈呈を行い、最後に全員で校歌を斉唱して「青楓塾」を終えました。

　　丁寧に説明していただきました　　　　会場の生徒との質疑応答の様子

　　　真剣に講演を聴く生徒たち　　　　　　　本当にありがとうございました


【本田雅久氏プロフィール】
　１９５９年１月　島原市生まれ
　１９７７年３月　島原高校卒業
　１９８４年３月　東京大学工学部工学系研究科　修士課程修了
　１９８４年４月　日産自動車　宇宙航空事業部入社
　　　　　　　　　　（ロケット、再突入カプセル設計に従事）
　２００７年４月　宇宙航空研究開発機構（JAXA）へ転職
　　　　　　　　　　（超音速飛行機の研究に従事）

　日本流体力学学会２０１０年技術賞受賞
　　　　　「小惑星探査機はやぶさ回収カプセルの熱・空気力学設計」　

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